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【3日目・レポート】強いマンションへの道

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一つ屋根の下に多くの人が暮らす分譲マンションの
災害への事前の備えと発災後の対応策などについて考えるセミナーが15日、
仙台市市民活動サポートセンターで開かれた。

集合住宅の管理や住民権利などについて、
専門的な知識を持つ国家資格「マンション管理士」ら約90人でつくる
一般社団法人「宮城県マンション管理士会」が主催。
約60人が聴講した。

会のメンバーがまず、東日本大震災の被害状況を報告。
宮城県内のマンション被害の実態や復旧の実情、
次の災害に対する備えの取り組みなどを紹介した。

報告によると、震災で仙台市内では、マンション1343棟のうち672棟が、
塔屋が倒壊したり、天井が破損したりするなどの被害を受けた。
そのうち100棟以上が「全壊」の判定を受けた。

【玄関ドア付近の壁に亀裂が入った様子を、写真で紹介した】

【玄関ドア付近の壁に亀裂が入った様子を、写真で紹介した】

 

ドアが変形したり、マンションが傾いた写真などをスクリーンに映し出して説明が加えられると、
参加者からは驚きの声が上がった。

 

同会理事の浅野豊明(あさの・とよあき)さんは
「マンションの復旧には、多大な資金が必要になる」と強調。
エレベーターは、生活に必要不可欠な設備であるにもかかわらず、
被害を受けても地震保険ではカバーされないケースが多いため、
 「修繕積立金と併用できるように備えておくことが重要だ」と力説した。

 

住民同士の助け合いの大切さも強調した。
幅広い年代の住民が共に暮らすマンションでは特に、
互いに手を取り合うための事前のルールづくりが欠かせないという。

住民らが自主防災組織を結成し、
災害時にどう動くかを明記した防災マニュアルを策定することが、
いざという時に力になると説明した。

会場はほぼ満席。
会が期待していたよりも、多くの人が参加した。

 

同会理事の濱田賁弘(はまだ・よしひろ)さんは、
 「マンションの防災に関心を持つ人が増えているのは嬉しいことです」と目を細めた。
ただ、「防災マニュアル作成はなかなか進んでいないのが実情。
それぞれのマンションにあった防災マニュアルを作ってほしい」とも提言。
具体的な実践こそが大切とのメッセージを忘れなかった。

 

【自主防災組織の取り組みについて話す濱田さん】

【自主防災組織の取り組みについて話す濱田さん】

 

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居住者全体で助け合うことができるのがマンションの強みだ。
一人一人の力は小さくても、結集すれば大きな力になる。
まずは、隣に住んでいる人との交流を持つことからはじめたい。

 

(記事担当)
 同志社大3年 梅村雅(うめむら・みやび)
日本大3年 鈴木絵梨香(すずき・えりか)

 

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