【2日目・レポート】防災会議から愛を込めて 5
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国連防災世界会議の参加者や登壇者の声を聴く「防災会議から愛を込めて」第5弾です。
「福島原発事故を語らずして災害を語ることにはならない。福島原発事故の体験を全国で語りたい。学校の地下にシェルターを作ろう。ガイガカウンターを持とう!」とスケッチブックいっぱいに書いてくれたのは、宗形初枝(むねかた・はつえ)さんと山崎捷子(やまざき・しょうこ)さんです。
エル・パーク仙台のテーマ館「女性と防災」で、
青森・岩手・福島の男女共同参画センターなどの取り組みを紹介している「青森・岩手・福島ブース」。その中で、福島ブースを担当しているのがお二人です。
放射線は目に見えず、においもないため、どれほど危険な状態かわからない。
それが風で全国へと拡散する。原発問題は福島だけの問題ではない。
スリーマイル島原発事故が起きたアメリカでは、
発生地の80キロ圏内は特に、放射線を測定するガイガカウンターを持つことが推奨されている。
また、ドイツでは、テロ対策や災害発生に備えて、学校や病院の地下にシェルターがある。
「日本は逃げる場所があったでしょうか」
「原発事故は人的災害。震災や津波のような自然災害と一括りにせずに、
一つ一つに目を向けてほしいです」と二人は強く語りました。
「改めて、忘れてはいけないと思いました。あの日の星を・・・」と書いたのは、
丹野悦子(たんの・えつこ)さんと松澤ふさ子(まつざわ・ふさこ)さん。
国連防災世界会議初日の14日に、エル・パーク仙台で行われた東日本大震災の記憶「朗読の集い~あの日、あの時、私の記憶~」に参加。
劇を見て「あの日、星が異様にきれいだったことを思い出したんです」と話します。
4年の月日は経ったが、
「東日本大震災の辛さや悲しみを忘れてはならないと改めて感じた」と言います。
「劇団麦」の安達なほみ(あだち・なほみ)さんと
「劇団ヤミ鍋」の廣田和斗(ひろだ・かずと)さんはシンプルに、
「人とのつながり」と記しました。
お二人は、「東日本大震災の記憶『朗読の集い~あの日、あの時、私の記憶~』」に出演しました。
「劇中でもありましたが、震災をきっかけに人と知り合う機会が増えたように思います」
今回、共に演じた仲間も震災後に知り合った人が多いそうです。
4年経って振り返ってみると、決して辛いことだけではなく、
「人とのつながり」が広がるなど、好ましい変化もあったと振り返りました。
(記事担当)
山形大2年 三浦紗樹
山形大2年 小原永義
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