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【2日目・レポート】3.11から未来へ~10年スパンで取り組む福祉・防災学習実践~/一般社団法人コミュニティ・4・チルドレン

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大阪市に本部がある一般社団法人コミュニティ・4・チルドレンは、2012年4月から宮城県において福祉・防災学習を推進している。

災害はいつ起こるか分からない、日頃から自分ごととして災害に備えることが大切だ。

コミュニティ・4・チルドレンでは、福祉学習と防災学習の目的は同じと考え、困った時は助け合える地域づくりを目指して、様々な切り口から学びの場づくりに取り組む。「日頃から、自らの命と暮らしを大切にできる人を育ていきたい」と、福祉・防災学習コーディネータを務める菅原清香(すがわら・さやか)さんは話す。

▲代表理事の桒原英文さん(写真左)と、活動を紹介する菅原清香さん(写真右)

▲代表理事の桒原英文さん(写真左)と、活動を紹介する菅原清香さん(写真右)

震災後は、子どもたちは避難所の運営を手伝ったり、ボランティアセンターで活動を行ったりと、地域のために活躍する姿を多く目にした。平時から子どもも大人も一緒に地域づくりを進めていく必要性を強く感じたという。

2014年度は、震災直後の食生活に関するアンケートをもとに、福祉・防災学習のプログラムを生み出す取り組みを行ってきた。なかでも、乳幼児、食物アレルギーのある子どもや高齢者など災害時の要援護者の食事に焦点を当てている。

実践事例として、社会福祉協議会との連携のもと、柴田町では災害食のメニューを考え出すことのできるゲームを考案。角田市では「梅・豆・米」の地元食材を使った地産地消の災害時メニューのレシピを考案。宮城学院女子大学学生サークルと協力して開発した、災害時の栄養バランスを考慮したメニューなどが紹介された。

「10年後、今の子どもたちが、どういう大人に育ってほしいのかをイメージしながら、宮城で安心して暮らしていけるように福祉・防災学習を進めていきたい」と、代表理事の桒原英文(くわはら・ひでふみ)さんは、今後の抱負を語った。 

 

▲展示:「地域一体で取り組む福祉・防災学習推進事業」活動紹介

▲展示:「地域一体で取り組む福祉・防災学習推進事業」活動紹介

<実施企画>
3.11から未来へ~10年スパンで取り組む福祉・防災学習実践~
3月15日(日)14:00~15:00
仙台市市民活動サポートセンター 3階交流サロン

(記事担当)
市民ライター 渡邉貴裕(わたなべ・たかひろ)
文責:葛西淳子(かさい・じゅんこ)

 

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